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小説

最低な生き方マニュアル(愛花編)
第一話 孝夫と虐待
第二話 自傷行為と拳創
第三話 裏切りと真美との出会い
第四話 腐ってる人間
第五話 かすみと薬
第六話 勇進との出会い
第七話 本当の愛
第八話 報告
最終話 また会える日まで

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プライバシー・ポリシー

預言者 第一話 正夢 「ぇ・・・」
何もわからないまま身体をおさえつけられ無理矢理服を脱がされた
ブチッブチッと服が引き裂かれてはっと我に返ると孝夫を思い出した
急に恐怖心でいっぱいになって声もでず身体に力が入らなくなっていた
愛花はされるがままに犯されビデオにもポラロイドカメラにも撮られた
拳創の顔を冷たく見つめていると
「俺のこと信じたのが間違いだったな〜でも俺みたいな男前に犯されて嬉しいだろ?」
と笑いながら言った
愛花はそれを聞いても腹ただしさも悔しさもなくもう何も考えられなくなっていた
腹の上に暖かい汁がドピュッとかかった
一点を見つめながらボーっとしている愛花を見て
「あ〜ダメだこいつ頭ラリっちゃってるよ?」
と笑いながら一人の男が言った
「お〜ぃこれが見えるか〜?これを学校のみんなに見られたくないだろ〜?」
ポラロイドの写真を愛花の前で動かしながら拳創が言った
「見られたくなかったら援交しておっさんから金とってきて〜。街歩いてたらおっさんが絶対声かけてくるから5万だ。一人5万でやるんだ。金もってそうなやつからは10万くらいとって5万以下は絶対ダメだよ!明日から学校休んで一日10万持ってきて〜。一日ごとに写真一枚返してあげるからさ〜。あ、あとポリとか親とか言うとどうなるかわかるよね〜?んじゃ今日は帰っていいよ〜」
一人の女の子が言った
破れた服と汚いタオルのようなものを渡されそれで隠せるだけ身体を隠してボーっと歩いて家に帰った
家につくまでにいろんな人にジロジロ見られた
恥ずかしさなど一切なく家につくとすぐに風呂に行き拳創の笑顔と裏切られたことをずっと考えていた
もう誰も信じられない信じたくないと思った
もう1時間以上体を洗っている
ボーっとしながらベロベロ舐められた首筋としゃぶりつかれたまだ成長しきっていない乳首と4人のものが何回も入れたり出したりくり返されたアソコを必死で洗いまくった
ガチャッと玄関の開く音がしてママが帰ってきたのがわかったと同時に我にかえった
身体を洗い流して部屋に戻った
布団の中でも頭の中は拳創のことでいっぱいだった
腹正しさも悔しさも通り越して悲しさと拳創に裏切られたことを認めたくない気持ちでいっぱいだった
心の中が空っぽになった気分でもう何もかも嫌になった
パソコンを開いて掲示板に行った
仲良くなった人のたくさんの書き込みを見た
「こんなの見てほんとに助けられてたなんてバカらしいね」
笑いながら涙を流して言った
「みんな嘘・・・こんなことして何が楽しいの・・・人の気持ちを弄んで何が楽しいの!」
書き込みを見て初めて腹ただしさと悔しさが湧き上がってきた
自殺系のサイトを開き掲示板に書き込んだ
「ここにいるやつもみんな同じ。ほんとに辛くてほんとに悩んでる人の心を弄んでる。思ってもないような嘘を書いて自分のことを信じさせて裏切り利用する。ほんとくだらない。人が悲しむのを見たいなら人が辛い思いするのが見たいなら人が死ぬのを見たいなら私が見せてあげる。見たい人は090−・・・に電話して」
こう書き込んだ後にパソコンを切った
横になりボーっと爪を噛みながら携帯が鳴るのを待った
何度かイタズラ電話があったけどちゃんとかけてくるやつはいなかった
ふと時計に目をやると夜の10時23分になっていた
愛花はほんとに死んでもいいと思っていたので好きな物を買って好きなことをしようと思った
携帯をバッグの中に入れカッターをポケットの中に入れて街に出た
ブラブラしていたが人が多いゲーセンの前でナンパを待った
顔も可愛くスタイルもいい愛花はすぐにナンパされた
若い男からのナンパは片っ端から断った
3人目にサラリーマンの親父が
「お姉ちゃん、一緒にカラオケ行こうよ」
と声かけてきた
「遊んでもいいけど欲しいもの買って」
愛花は冷たく言った
「ん〜高い物は買えないけど何が欲しいの?」
と親父は少し考えてから言った
「じゃ〜いいや」
と冷たく言い放すと親父は焦ったように
「わかったよ。何でも買ってあげる」
と言った
愛花は喜んで
「じゃ〜お店行こ〜」
と親父の腕を自分から組んで歩き出した
「これと〜・・・これと〜・・・これも!」
と金がないのはわかってるので安い物ばかりたくさん買わせた
「もういいかな・・・?」
と親父が言ったが聞き流して
「次あのお店いこ〜!」
と親父の腕を引っ張っていき3万のルイヴィトンの財布を買わせた
安物でいいものではないけどそれで我慢した
「愛花ちゃんもう勘弁してよ・・・お願いだよ・・・」
さすがに焦りながら親父が言うので仕方なく
「カラオケだけね」
と冷たく言ってカラオケへと向かった
カラオケに入り2、3曲歌った後に親父が歌った
「ちょっとトイレ行ってくるね〜」
と言いカバンを持ってそのまま外に出た
少し街をブラブラしていた
その間この生活もいいかもしれないと思った
高校はもうやめようと思った
写真やビデオはもうどうにでもしろと思った
疲れたので今日は帰ろうと思ったがそのとき携帯がなった
またイタズラ電話だと思ってでてみると
「よかったぁ〜!まだ生きてたんだね!」
と大きな高い声が聞こえた
「あぁごめん、やっぱ死ぬのやめたんだ。死ぬの見たかったらあそこの掲示板にいるやつに頼んで」
そう言って電話を切ろうとしたとき
「良かった!死なないんだね!?」
と言われた
「は?」
愛花は全然意味がわからなかった
「なんで死ぬのやめたの?ちゃんと生きる意味見つかった!?」
「まぁ・・・一応・・・ね・・・」
と戸惑いながら答えると
「そっかぁ!ほんとに良かったよぉ!」
と言われ愛花は首をかしげた
「まぁでもすぐに死ぬからやっぱり見せてあげるよ」
と言うと
「えぇ!?なんでぇ!?なにがあったのぉ?教えてぇ?」
と必死で言われた
掲示板で出会った信じていた男に裏切られ犯されたことを言った
「そっか・・・真美も同じようなことあったよ・・・誰にも言えずに辛かったよね・・・」
と泣きながら話し出した
好きだった彼氏に同じように裏切られたらしい
名前は真美といって愛花の一つ上の17歳だった
「そいつらに愛花ちゃんの辛さわからせてあげるっ!真美の彼氏は怖い人でねぇ、真美も助けてもらったからぁ!」
と言い出した
ビックリしたがまぁいいかと思い
「うん・・・でもほんとに大丈夫なの?」
と不安げに言った
真美は何の迷いもなく
「だいじょぶだよぉ!もう怖くないからねぇ!一緒に頑張ろうねぇ!」
と言った
愛花は疑ったまま一応
「じゃ〜お願い」
と真美に頼んだ
「明日金持ってこいって言われたんだよね?その持っていく場所に一緒に行くから!」
と真美ははっきり言った
「わかった」
愛花は少しずつ不安が大きくなっていた
「用意ができたら明日電話するから待ってねぇ!」
と言われ
「う、うん・・・」
と小さく答えた
「大丈夫だから安心してねぇ!」
と真美は必死に愛花に言い聞かせようとした
「ありがと・・・」
そう言って電話を切って家に帰った
寝ようとすればするほど不安はさらに大きくなった
考えてるうちにいつのまにか寝ていた
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